隣のスーパーにうどんやラーメンを買いに行かされることがあります。私が行くと原材料表示を必ず見てしまいます。
「加工でんぷん」が使われていないうどん…見つかりません。
さすがにスーパーではうどんだけでもたくさんの種類が売られています。一つ一つひっくり返して表示を見るのもなかなか大変です。結構、恥ずかしい感じです。
安全なうどんあれば嬉しいのにな~と思います。
加工デンプンとは?
加工デンプンは、化工でんぷんやでん粉誘導体ともいわれ、デンプンを原料に化学的な加工を施したもので英語では変性でん粉といいます。加工でん粉は、食品添加物であるため、食品の原材料表示欄には、食品と食品添加物の境を示す / の後に表示されます。
日本国内では、11種類の加工でん粉が使用できます。加工でんぷんは食品添加物であるため、原則として物質名で表示することが原則ですが、加工でん粉、または加工デンプン、加工澱粉と表示されることが認められています。
11種類の加工でん粉
・チル化アジビン酸架橋デンプン
・アセチル化リン酸架橋デンプン
・アセチル化酸化デンプン
・オクテニルコハク酸デンプンナトリウム
・酢酸デンプン
・酸化デンプン
・ヒドロシキプロピルデンプン
・ヒドロキシプロピル化リン酸架橋デンプン
・リン酸モノエステル化リン酸架橋デンプン
・リン酸化デンプン
・リン酸架橋デンプン
デンプンと加工デンプンの違い
デンプンは本来、植物が光合成によって作り出す物質で炭水化物の一種です。小麦からは小麦デンプン、ジャガイモからは馬鈴薯デンプン、とうもろこしからはコーンスターチが作られます。
植物はこれを種子や根茎に蓄え、生存や発芽のためのエネルギー源としています。特に米、小麦、トウモロコシ、イモ、豆は種子、根、茎に多くのデンプンを蓄えます。人間は大昔からこれらを栽培し、主食にしてきました。
お米や小麦はその成分の約70%がデンプンであることからも私たちがいかに多くのデンプンを摂取しているかが分かります。
加工デンプンは安全なのか?
加工デンプンの原材料には、安全とは言えない物質である「オキシ塩化リン(塩化ホスホリル)」や「ペルオキシド」が含まれています。
塩化ホスホリルとは?
塩化ホスホリルは、三塩化リンに酸素原子を付加した化合物である。オキシ塩化リン、リン酸トリクロリドとも呼ばれる。分子式はPOCL3である。湿気を含んだ空気で加水分解されてリン酸と塩化水素の煙を生じる。
三塩化リンと酸素、あるいは五塩化リンから工業的に大規模に生産されており、リン酸トリクレジルのようなリン酸エステルを作るのに用いられる。
毒物及び劇物取締法により毒物に指定されている。 (ウィキペディアより)
ペルオキシドとは?
ペルオキシド自体の危険性が高いこともあり、多くの事故が報告されている漂白剤である。広義では過酸化物の総称。 (ウィキペディアより)
食品安全委員会の見解
加工デンプンについて、内閣府の食品安全委員会は、
「添加物として適切に使用される場合、安全性に懸念がなないと考えられる」としていますが、「発ガン性や生殖毒性に関して試験データのない品目も多いので安全性が十分に確認されているとは言えない」と言っている専門家もいます。

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以前、知り合いが言っていました。
「コンビニにお弁当を買いに行くと、綺麗でおいしそうなお弁当がたくさん売っているじゃないですか。でもどれを買おうか迷っているうちに、それほどの欲求がなくなってくるんです。なんか、それほどお腹すいてないのかな?買ってまでこのお弁当食べたくないな…。何しに来たんだろう…。」
数年後、私もおなじような経験をしました。手軽に買えるコンビニのお弁当を選んでいると、なかなか決まりません。最初は、
「たくさんあるから迷っちゃうのかな?」
なんて考えていました。でも、気が付くとどれも食べたくないんです。
それで以前の彼女の言葉を思い出したんです。
「添加物のせいなのかな?身体が拒否しているのかな?」
なんて考えるようになりました。
人にはそれぞれ個人差があります。何かが身体に悪いというのも人によって違うかもしれません。もし、コンビニのお弁当がおいしくて仕方がない、見ると食欲がわいてくるという人にとっては身体に悪いものではないのかもしれません。
しかし、
「お弁当を見ても食欲がわかない」
「食べないと身体によくないから、手軽なお弁当だから」
と言って食べるのは、少し考えたほうが良いのかもしれません。
私たち動物は、自身の身体が要求するものを前にした時、反射神経という本能により唾液が出て、食欲がわくものなのではないでしょうか…。